3連休、以前から企画していた神津島旅行が台風のために飛行機が飛ばず、今回はやむなくキャンセル。代わりにレンタカーを借りて近場の箱根温泉旅行に行くことにした。
2泊の予定が一泊になり、飛行機からレンタカーなり交通費もだいぶ浮いたこともあり(台風への憂さ晴らしも込めて)、どうせならいい宿に泊まって贅沢してやろうということで、今回は「箱根小涌谷温泉水の音」をピックアップ。宿泊費が2万円を越える宿に泊まるのは、家族旅行を除くと初めての経験。こういうところで大人になったなあと実感する(笑)ここは2006年10月にオープンしたばかりの宿で人気も高いが、台風によるキャンセルで広々とした和洋室を取ることができた。
初日は完全に移動日。ビッツに乗り込み東名高速を使ってひたすら雨の中をドライブ。高速に乗る前の環八が相当込んでいたが、台風の影響か高速はガラガラ。途中で事故現場に2回も遭遇。雨の中呆然と立ち尽くす人たちにかなり同情・・・
すいていたとはいえ、なんだかんだで宿に着いたのは5時過ぎ。通された部屋の広さにびっくり。和洋室に泊まったのは初めてだけど、和室洋室キッチンの仕切りがなくてかなり広々としていい感じだった。できたばかりの宿なので建物もかなりきれい。
2万円ともなるといろいろとサービスが充実。ロビーのコーヒーや風呂上りの牛乳、部屋の冷蔵庫にある飲み物、夜食のラーメンなど、すべて無料!もちろん全部利用させていただきました。こんな貧乏性じゃ出世できないわな(笑)
食事もおいしかった。和牛の炙り焼きをメインに、先付けも手が込んでいて大満足。
お風呂には初日の夕食前と翌日の朝に入ったけど、どちらも今まで入ったことのある温泉の中でも最高クラスだった。新館にある「瞑想の湯」は総檜造り。湯船はもちろん手すりなども全部ひのき。肌触りがやさしくてくつろげる。本館の「月の湯」も竹林を望み緑のさわやかな香りを浴びながらの露天風呂がかなりの贅沢。雨が降っている中での露天風呂もなかなか乙なものです。ちなみにここの温泉は、本館が宮の下温泉、新館が小涌谷温泉と、源泉が違う2種類の温泉を楽しめる。
食事の後は足つぼマッサージも頼んだり、雨で何もできなかった割にかなり充実した一日だった。少し多めに宿泊料を払うだけでこれだけ贅沢な宿に泊まれるなんて・・・はまりそうです。
2日目は関東地方に台風直撃の予報だったが、雨風もたいしたことがなかったのでこの日は箱根周辺の美術館めぐりをすることに。
まずは「箱根ガラスの森美術館」。マリア・カラスが身に着けていたゴージャスな宝飾品の展示があったり、美術館内のカフェでカンツォーネのライブが聞けたりとあまり期待していなかったけど、結構面白かった。もちろんガラスの展示もすばらしかった。もうひとつは「ラリック美術館」。アール・ヌーヴォー、アール・デコを代表する造形家、ルネ・ラリックの作品専門の美術館。前に行ったエッシャーの展示会で見た正則分割の手法にかなり似ている作品があり、彼らの同時代性を感じることができた。こういう風に以前に見た作品とつながりを感じられるのはすごく面白い。「ガラスの森」がカジュアルな感じなのに対して、ラリック美術館のほうは格調高い感じで、館内の内装も近代的。美術館は作品だけではなく、展示室の空間の作り方自体を鑑賞するのも面白いと思う。
昼ご飯は仙石原の湿原の横にある蕎麦屋「穂し乃庵」にて。そばもおいしかったけど、窓越しに広大なススキ野原が広がった景観がすばらしかった。食事の後は学生時代にも歩いたことがあるススキ野原をしばし散策。台風直撃の予報に反して雲の切れ間からは太陽がのぞき、青々としたススキがきらきらと輝いて歩いていて気持ちがよかった。まだ穂が出ていないススキも悪くない。
帰り道に通った乙女峠からの富士山の眺め。道路わきのアジサイ越しに、雲の切れ間から太陽光がカーテンのように降り注ぎ、雨にぬれた御殿場の町をきらきらと照らしていた。
夕食は東京に帰ってきて吉祥寺のお気に入りのジャズバー「サムタイム」で。何度か利用しているけど、やっぱりこの店はいい。落ち着いているがカジュアルな店内。立体的に配置されたテーブルの真ん中でアーティストが演奏をする構造で、演奏者との距離も近い。料理もおいしくて今回はゆっくりと2ステージ聴くことができた。結構年配のバンドで、すごく楽しそうに演奏をしていた。年をとってもバンド仲間とこうやって音楽をやっていられるのは本当にすばらしいと思う。演奏ももちろんよかったけど、そういうところにうらやましさと魅力を感じた。
神津島にいけなかったのはかなり残念だったけど、予想以上に充実した1泊旅行ができて満足の3連休だった。近いうちに神津島リベンジを果たしたい。また9月の3連休にでも。

