5月1日
白谷雲水峡~太鼓岩
朝、起きてみると夜中の豪雨がうそのような快晴。嵐が雨雲を全部吹き飛ばしてくれたらしい。「どうせ雨だしゆっくりしよう」という気持ちを急いで切り替えて、この日は苔と清流で有名な白谷雲水峡(もののけ姫のモデルになった森)を散策することに決定。前回は天候不良でいけなかった太鼓岩(もののけ姫でモロが座していた山の頂上に張り出した岩)にも是非行ってみたかったので。お世話になった山水のおかみさんとひとしきり世間話をし、別れを惜しみつつ出発。
安房を通り過ぎ、宮之浦の少し手前の道を中心部に折れ、途中のAコープで昼食の買出しをしてから、白谷雲水峡を目指す。荒川登山口ほどではないが、雲水峡入口もそれなりの標高があり(623m)、道路からははるか下方に小さく宮之浦の町が見えた。
朝は宿でゆっくりしてしまったので、結局歩き始めた頃はすでに12時近かった。雲水峡は片道2km弱、険しい道もほとんどなく、所要時間は往復3時間強。今回は太鼓岩もコースに入れているので正味4時間というところか。
昨日の雨で川は増水し大迫力、濡れた苔に陽光が当たり、きらきらと輝いていて、絶好の白谷日和。入り口からすぐのところにある「飛流おとし」と呼ばれる、一直線に切れた岩の割れ目を流れる滝にまずは目を奪われた。
しばらく川沿いを歩き、楠川歩道と原生林歩道との分かれ道でもあるさつき吊橋に到着。原生林歩道は名前が付いた大きな杉がいくつか見られるが、距離的に長く出発時間もおそかったので、今回は吊橋を渡り楠川歩道を行くことに。


楠川歩道はひたすら川沿いを進むルートで、ところどころで清流と苔のかなりきれいな風景を見ることができて歩いていて非常に気持ちがいい。確かにもののけ姫の中でもこういった風景がよく登場していた気がする。また、原生林ルートには及ばないが、こちらのルートにもいい感じの杉が多数見られた。


さつき橋から1kmほど歩いて原生林歩道と合流する三叉路に到着。その先にその名も「もののけ姫の森」と名づけられた場所でしばし休憩。甘いものが身にしみる。ここにある倒木がもののけ姫に登場するおっことぬしの横顔に見えることからこの名前が付いたらしい。一応観光スポットらしく、ガイドツアーの人たちも多数休憩していた。ここでは屋久シカも発見。

少し進んだ辻峠から、いよいよ太鼓岩に登る登山道へ。これまでのルートとは打って変わって、かなり険しい道。標高としては辻峠979mから太鼓岩1050mまで、100mほどの距離で一気に登るのだから無理はないけど。太鼓岩到着は13時半くらい。苦労の甲斐あって、太鼓岩からは今まで体験したことないほどの大パノラマが広がっていた。本当に空を飛んでいるようだった。下を覗き込むと足が震える。行きたかった場所とはいえ、それほど期待はしていなかったので、予想を上回るすごさにうれしさがこみ上げた。ここは今回の旅行の中でも一番心に残る場所になった。


帰りはもののけ姫の森で遅めの昼食を取り、後は一気に入り口まで下る。帰り道、飛流おとしの近辺で川原に降りてしばらくその清流のすばらしさを堪能した。激しくきれいな流れを眺め水しぶきを浴びて、べたな言葉だがかなり癒された。

この日の夕食は安房港の近くにある食堂「屋久どん」にて。とびうおのから揚げ定食を注文。屋久島名産のとびうおまるごと1匹はかなりのボリューム。ひれや骨まで香ばしく食べられておいしかった。刺身も美味。
この日から2泊は安房にある貸切コテージ「せせらぎの里」。かなりきれいで設備の整ったコテージで大満足。調味料、洗面道具などの備品も充実。大学時代の貧乏サイクリング旅行に慣れた身としては、洗濯機と洗剤が使い放題なのに感激(笑)
※写真を見ていたら、オートモードのつもりがどうやら全部マニュアルモードで同じ設定で撮ってしまっていたことが発覚。逆光だとほとんど白く飛んじゃってるし、暗いところはブレブレ。ショックだ・・・

