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屋久島旅行 2日目

4月30日
縄文杉登山~大川(おおこ)の滝~栗生のタイドプール~尾之間温泉

3時台に起床(何年ぶりだろう)。急いで準備を整えて、山水のおかみさんがにぎってくれた朝ごはんのおにぎりを持って、4時過ぎには縄文杉登山に出発。気分が高まっているためか、ほとんど眠くない。日が昇らないうちに行動し始めるのは、大きなイベントの予感がしてなんとなくわくわくして結構好きだ。

安房から島の中心へ向かう道に入り、縄文杉日帰りコースの出発点、荒川登山口を目指す。途中、朝4時から営業する弁当屋でお弁当を受け取る。こういう商売が成り立つのも屋久島ならではだ。

登山口までの道は、蛇行が多く道幅も細くて運転が難しい。GWだからか、こんなに早い時間でも車が結構多かった。40分ほど車を走らせ登山口の駐車場に到着、とはいかず、5時前にして駐車場はすでに満車。駐車場から5分ほど戻ったところにある道沿いの簡易駐車場に車を停めた。これでもまだラッキーなほうで、僕たちの後ろにいた車はさらに駐車場から離れたところまで戻らされていた。山水のおやじさんの忠告を聞いて早く出発してよかった。登山で疲れた後にさらに歩くのはかなり厳しいものがあるしね。車の中で食事を済ませ、5時30分過ぎにいよいよ縄文杉登山スタート。

IMG_0157この日の天気は曇り。朝早いからか多少肌寒いが、歩くのにはちょうどいい気候。登山口からトロッコ道を40分程度歩くと、しだいに辺りも明るくなり、最初の休憩地点の「小杉谷中学校跡地」に到着。こんな山奥に学校や集落があったなんて信じられない。広い校庭の奥に水飲み場がぽつんと残っていたりして、なんともいえない物悲しさを感じた。

IMG_0159縄文杉登山コースは、全行程20kmで所要時間は8時間。登山とは言うものの、その行程の約3分の2は林業用のトロッコの線路上を歩くトロッコ道で、大株歩道と呼ばれる残りの3分の1が登山となる。トロッコ道は枕木の上を歩くため、多少歩きづらさはあるが、平坦なのでそれほど体力を消耗することもなく、両側の苔むした木々を眺めながら気持ちよくトレッキングができる。(難があるとすれば、メリハリがないため飽きてしまうことだろうか)

IMG_0164ということで、小杉谷中学校を出発した後は休憩を挟みつつ、大株歩道入口までひたすらトロッコ道を歩く歩く。進むにつれ道の両側にはえる木々も、徐々にサイズが大きく、形がいびつになっていくのが分かる。大株歩道入口には8時前に到着。標準時間より早くていいペースだ。

最後のトイレがある場所ということもあってしばらく休憩をした後、いよいよ登山道に入る。平坦なトロッコ道とは違っていきなり結構な勾配の道。距離的には残り3分の1とはいえ、時間的体力的にはここからが本番。気合を入れて歩き出す。しばらく登ったところで、一人で先に行ってしまったメンバーと合流。追いついたのかと思いきや、もうすでに縄文杉を見て戻ってきたとのこと。はえー。しかし彼はみんなからの「はいはい、じゃもう一回行くよ」の一言で再度縄文杉へ行くはめに。一日に2度も縄文杉を拝むなんて、屋久島フリークの人でもやった人はほとんどいないだろう。「えっ!また行くの?(バカじゃないの)」と、周りの登山客が騒然となっていたのがおかしかった(笑)

IMG_0171大株歩道は、整備されているとはいえ、勾配があり運動不足の体には結構きつい。しかし高度が上がるにつれて杉の大きさも増していき迫力があって楽しい。写真は翁杉。縄文杉に次ぐ大きさらしい。樹齢は縄文杉以上。

縄文杉の中継地点、ウィルソン株に到着したは8時30分頃。ウィルソン株は豊臣秀吉の命令で伐採された巨木で、内部が腐って空洞になった切株。切り株の内部から上を見上げるというのはなんとも不思議な感覚だ。広さは8畳くらいはあるだろうか。屋久島の森は手付かずの森というイメージがあるが、実際は結構昔から人の手が入って木材として活用されてきた森だ。しかしその事実は世界遺産としての屋久島の森の魅力を下げるものではなく、むしろ長期に渡って人間と森が共存してきたという実績自体がすばらしいことだと思う。また人間の手が入った結果、切られた切り株の上に新しい杉が着床して前の木を取り込んでいびつな形に成長した杉や、その後元の木が腐ってなくなり、人がくぐれる程度の高さに浮いている杉など、面白い光景がいたるところで見られる。
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IMG_0197ウィルソン株からはさらに急勾配になり、険しくなっていく。途中に見た大王杉は屋久島の杉で一番のお気に入り。いびつな形をしているものの全体として均衡が取れていて、枝の張り方もどこか荘厳な感じ。名前負けしておらずすごくかっこいいと思う。

IMG_01909時40分頃、ついに目的地の縄文杉に到着。もうへとへと。縄文杉はやっぱりでかい。4年前にもでかいと思ったけど、記憶の中の大きさよりもさらに大きくてうれしかった。こういうのはたいてい記憶の中でどんどん大きくなっていって、実物見てがっかりというパターンが多いと思うけど、今回はそれがなかった。やっぱり規格外の大きさなのだろう。写真ではそれが伝わらないのが残念。縄文杉の名前は、この杉が発見された当初、樹齢が7000年以上と考えられていたことがその由来。最新の研究ではそれほど古くはなく、せいぜい3000年弱といわれている。それでは縄文という名前は当てはまらないが、まあどっちにせよすごいものはすごい。

縄文杉の展望台は人も多く、あまり落ち着けなかったため、ランチは11時頃、帰り道の大王杉近辺で取ることにした。いつも感じることだが、運動の後の食事は本当においしい。食事の後は往路と同じ道をひたすら戻る。帰りは立ち止まって杉を眺めることもほとんどなく、下りでもあるため、速いペースで一気に戻ることができた。山水の親父さんが言うには「若いからお前らなら4時間で往復できる」とのことだったけど、やっぱり普通に8時間近くかかっちゃいましたよ(笑)

小杉谷中学校付近まで戻った時、まだ13時30分前で時間に余裕があったこともあり、川原に下りてしばらくゆっくりする。屋久島の川原の岩は、これまた規格外にでかい。写真を見れば分かるが、縮尺がどう考えてもおかしい。川の水がかなりきれい。屋久島の川は川底がほぼ岩のため、川の水がほとんどにごらないことが原因らしい。雨で増水した際も、土砂でにごることがないため、きれいな水が大迫力で流れる様を見ることができる。もう少し暖かければ、スノーケリングでもしてみたいものだ。
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IMG_0231川原で長居しすぎたが、それでも車に戻ったのは4時過ぎ。朝早くから行動すると一日が長い。食事までまだ時間があるため、島の西側をドライブすることに。登山口からの帰り、道端にサルの親子が毛づくろいしている光景をみることができた。近づいても逃げもせず、かといってエサを求めてよってくることもなく、この適切な距離感がなんともうれしかった。

IMG_0233連泊する宿、山水に荷物を置いた後は、栗生にあるタイドプール(潮溜まり)と大川(おおこ)の滝を見にいった。タイドプールの方は、結構期待していたのだが、満潮気味だったことや、あまり天気がよくなかったこともあり、あまりたいしたことはなかった。大川の滝は落差88m、二股に分かれた推量の多い滝で、滝つぼのすぐ近くまで近寄れて、かなりの迫力。水しぶきを浴びながら、しばし見とれた。今まで見た滝の中でもかなり上位にランクインするいい滝だった。

ドライブの後は、4年前にも利用した尾之間温泉にて一日の疲れを癒した。ここはかなりレトロで地元の人が日常的に使っている温泉で、いい感じの情緒があった。シャワーの水が途中で止まったり、人も多かったこともあり、あまりゆっくりできなかったのが残念。温泉から出ると外は大雨。天気予報によると翌日九州は雨予報。意気消沈しながら宿に戻り、この日も相変わらずおいしい食事をいただいた。翌日は雨だからあまり早起きする必要もないだろうということで、初日に買い込んだ焼酎で酒盛り開始。本坊酒造の焼酎はやっぱりおいしい。この日飲んだのは、「太古屋久の島」。バランスもよく、ほどよいクセもあり、結構好みの味だった。体の疲れもあり、すぐに酔い回り、気持ちよく眠りについた。

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