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マグノリア

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マグノリア
ポール・トーマス・アンダーソン ジェレミー・ブラックマン トム・クルーズ
ポニーキャニオン 2006-07-19
評価

by G-Tools

2000年ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した、群像劇の代表作といわれる作品。5年前に観たときは「だらだらと長い上にわけがわからない映画」という印象だったが、最近観た「21グラム」や「アモーレス・ぺロス」などの群像劇映画が自分の好みとマッチしていたので、改めて観直してみた。以前よりもかなり面白く観る事が出来た。

ドラッグ中毒者、死に際になって初めて妻への不貞を悔いる浮気男、天才少年を食い物にする親、男尊女卑のセックス教祖など、ダメ人間達のとある一日がモザイク状に描かれる。これらの描写自体は、正直たいして面白くはないし、全く共感も出来ない。彼らは生き方を改めようとするが、一旦動き始めた歯車はそう簡単にとまるわけもなく、結局元に戻ってしまうそのダメダメっぷりにやきもきさせられる。このまま終われば単なる薄っぺらい映画で終わってしまうだろう。

しかし、劇中歌エイミー・マンの「Wise up」の歌詞、「賢くなるしかそれを止める術はない。できなければあきらめるしかない、ただあきらめるだけ。」と全く別の場所にいる登場人物全員が同時に歌いだすところあたりから、何か普通の映画を観ているときとは違う高揚感、一体感を感じ始める。(普通に考えればありえないが、違和感は感じない)そして徐々に映画の中の空気が張り詰めていき、「あの」賛否両論の不条理エンディングへと至るのである。あのエンディング、自分はものすごいカタルシスを感じた。なにかつき物が取れたような感じ。登場人物たちも、また日常生活へと戻って行く。以前よりも少しだけ意識を変えて。

「21グラム」の中の台詞で「But Life goes on.(それでも人生は続く)」というのがあった。「21グラム」の内容を一番純粋な形で表している台詞だと感じたが、「マグノリア」におけるそれは、映画中に登場する絵画に書かれた文章、「But it did happen.(それは確かに起こった)」だと思う。確かに何が起きようとも人生は続いていく。しかし、そんな中にも自分の人生の方向性とは全く関係のない何らかの出来事、経験によって、人とのつながりを感じたり、今までの自分を思い返してみたりするものである。例えその出来事の後、今までとほとんど代わり映えのない人生を歩む事になったとしても。

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コメント (2)

kskmt:

uckondが21グラム見たって言ってたので思い出したんだけど、その映画にCharlotte Gainsbourg っていうフランス人の女優が出演してて、最近は歌手活動もしてるみたいなんだ。俺は映画は見てないんだけど、ある友人から紹介されて最近この人の音楽にはまってます。以下のサイトから視聴できるのでよかったらどうぞ。uckondっぽい気がするんだよね。感想聞かせてね:D

http://www.charlottegainsbourg.fr/en/main.html

uc:

あの女優は歌手もやってるんだね。知らなかった。21グラムではかなりはまり役でいい演技してたよ。PV見たけど結構好きな感じです。心落ち着くね。何度か繰り返し聴くと良さがわかるタイプの曲だね。でもおれっぽいというよりどっちかっていうとkskmtさんっぽい気がするけどなあ:)

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